「腰痛の8割は原因不明」の嘘

2021年3月15日月曜日

腰痛

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腰痛の原因を調べても8割は原因を特定することはできない、と本やテレビ、インターネット上で書かれています。

果たして本当にそうなのでしょうか?
腰痛診療ガイドライン2019 改訂第2版】には、「(腰痛診療は)75%以上で診断が可能である」と記載されていました。
そもそも「腰痛の8割以上は原因不明」と言われているのは、2019年版の7年前の【腰痛診療ガイドライン2012(初版)】で「非特異性腰痛(=原因が分からない腰痛)が腰痛の85%を占める」と記載されたことがきっかけでこのような考え方が広がったようです。

謳い文句として「原因不明の腰痛は8割も原因が分かっていない」と言うのは、鍼灸・マッサージ業界を含め、無資格の整体業界(骨盤矯正サロン等)にとっては都合が良かったのではないでしょうか?
なぜなら、原因が不明ならば、「腰痛の根本原因は○○だ」という主張もしやすいですし、施術して効果がなかった時に「医者でも分からない原因不明の腰痛なんだから仕方がない、、、」と心理的に言い訳できる部分があるからです。
「原因不明が8割」を盾にして、「〇〇矯正で改善!」というような根拠もない治療法が横行するのも仕方がないと思います。
腰痛で苦しんでいる人にとっては、エビデンスがあろうがなかろうが治れば良いわけですから。

ただ、【腰痛診療ガイドライン2019 改訂第2版】では、腰痛の原因は以下のような内訳が記載されています。
・椎間関節性:22%
・筋筋膜性:18%
・椎間板性:13%
・狭窄症:11%
・椎間板ヘルニア:7%
・仙腸関節性:6%
・原因不明:22%
腰痛の原因の内訳 神戸やすらぎ訪問マッサージ

腰痛は、出回っている情報以上に解明されているということが分かりますね。

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