膝が痛くなる病気は色々ありますが、代表例は変形性膝関節症です。
膝の内側が痛くて、内側に体重がかからないよう体を揺らすように歩いている方はいらっしゃらないでしょうか?もしかしたら変形性膝関節症かもしれません。
だんだん進行すると、腫れて水が溜まったり、正座ができなくなってきます。
変形性膝関節症は、「高齢」「女性」「肥満」の方がなりやすいです。
膝が痛くて困っている方は、まずは、病院に行って検査してもらった方が良いです。
膝が痛くなる病気は他にもあります。
例えば、リウマチでも膝が痛くなります。その場合、膝以外の関節も痛みがあったり、貧血である場合もあります。
病院に行って膝の中の関節液を調べて変形性膝関節症なのかリウマチなのか、あるいは感染症等なのか、鑑別してもらいましょう。
マッサージ師として、お手伝いできることは、膝周りの筋肉への施術です。脚の前面の筋肉の大腿四頭筋、外側面の大腿筋膜張筋、脚の裏側のハムストリングスへのマッサージとストレッチです。固くなっている部分をほぐすと膝の痛みが緩和されることがあるからです。
ただ、膝周りを施術したからと言って、完治するわけではありません。痛みを減らすのはご自身の努力が不可欠です。
具体的に行うことは、体重管理と筋力トレーニングとストレッチです。
体重が重いとそれだけ膝関節に負担がかかります。また、膝の中には脂肪組織があるのですが、肥満の方は、脂肪組織が一般的な方より多いです。その脂肪組織からアディポカインという生理活性タンパク質が分泌され炎症を引き起こすと言われています。
適切な体重管理を行なうと、膝の痛みも緩和されるかと思います。
次に筋力トレーニングですが、ふとももの前面の筋肉、「大腿四頭筋」を鍛えるのがお勧めです。
方法は寝た体勢で片方の足を伸ばしたまま挙げる運動です。
回数は人によって違いますが、10回~20回くらいで良いかと思います。
その他にも、膝にやわらかいボールや折りたたんだ座布団を挟んで力を入れるトレーニングです。内転筋という筋肉が鍛えられます。日本人はO脚が多いと言われているので、内転筋を鍛えるトレーニングはお勧めです。
最後にストレッチですが、就寝前のお風呂あがりにストレッチを行なうのがお勧めです。身体が温まった状態だと筋肉が伸びやすいからです。また、ストレッチしてから寝ることで血の巡りが良くなり、疲労回復の効果も高くなります。
以上、この記事をご覧頂きありがとうございました。