脳血管障害による後遺症に対してマッサージは効果あるのか?

2021年2月3日水曜日

マッサージの効果

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脳血管障害(脳卒中)による後遺症に対してマッサージは効果あるのか?

あります。脳血管障害による後遺症の麻痺症状のある筋肉をマッサージすることで、筋肉がほぐれ、関節の動きや疼痛の改善できる可能性があるからです。
逆にマッサージをしなければどうなるでしょうか?マッサージだけでなく、ストレッチや運動を含めて何もしなければ、神経損傷のない筋肉までも変性してしまいます。
例えば、寝たきり状態の方は、身体を動かす機会が少ないので、何もしないと関節が固くなり動かなくなってしまいます。そのためにマッサージを行なって血行を促し、関節の可動域を維持する必要があります。

また、マッサージだけでなくリハビリも重要です。
脳血管障害発症後、数か月の間、病院でリハビリを行なうことで最大限の回復を図ります。
問題はその後です。退院したからと言って、リハビリはもうしなくて大丈夫、というわけではありません。その後の日々の生活を送る上で継続的なリハビリは不可欠です。
その為に、介護保険サービスの中にデイケア、訪問リハビリといったサービスがあります。ただ、介護保険サービスには介護度合によって利用限度額という制限があります。
「もっとリハビリをしたいのに」「他の介護サービスを使っているのでリハビリ系サービスを利用する枠がない」という場合があります。
そんな時にこそ【訪問マッサージ】の制度をご利用ください。

訪問マッサージ】と【訪問リハビリ】は、よく似ています。
訪問マッサージは、国家資格[あん摩マッサージ指圧師]が行ない、訪問リハビリは[理学療法士]が行ないます。訪問マッサージは健康保険の枠組みで、訪問リハビリは介護保険の枠組みです。
訪問マッサージは、関節の動きや疼痛の改善、動作機能の回復等を目的として施術を行ないます。
訪問リハビリは、日常生活の自立を助けるための身体の機能を維持、回復を図るための訓練を行ないます。

私は、両サービスとも大切だと考えています。マッサージは基本的には患者さんにとっては受け身です。受け身のマッサージだけでは、リハビリを自分で行なおうとする考えが薄まる可能性もあります。一方、リハビリはあくまで訓練ですので、「訓練、訓練、訓練!」だけでは疲れてしまいます。飴と鞭ではないですが、両方のサービスが両輪となって、サポートすることが良いと私は考えます。
また、訪問マッサージでは、マッサージ施術法のひとつに運動療法というものがあります。例えばベッド上で寝ている体勢の時に、足を曲げた状態から伸ばしてもらいます。この時に、少し施術者の手で抵抗を与えれば運動療法となります。関節内の血行を促し、筋肉の機能を高めます。マッサージの基本手技と並んで大切な手技です。(参考文献:基礎保健理療Ⅱ[保健理療理論]東京都立文京盲学校理療科研究会編著)

このように、訪問リハビリ以外でも、訪問マッサージの制度を利用して頂ければ、お役に立てるのではないかと思います。
もちろん、訪問マッサージと訪問リハビリは併用できますし、訪問リハビリが利用できなくても、訪問マッサージでカバーできる部分はあると考えます。

訪問マッサージに興味を持たれた方は、一度お問い合わせ下さい。

電話(無料通話):0120-745-075
※【訪問エリア】はこちら

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